最終更新日 2025年1月9日
もう一度人生をやり直したいというのは大げさですが、あの時間が有り余っていた、大学時代に戻りたいと思うことは時々あります。
たいていそういう時は、仕事が激務で疲れきっている時であり、大学時代だったら朝も遅くまで眠っていられたとか、夏休みは毎日昼まで寝ていられたし、起きたら母の作ったご飯があったと、恵まれていた環境を思い出すのです。
社会人になって自立をしたのはいいですが、とにかく毎日疲れ果てていますし、実家暮らし時代の幸福感をひしひしと思い返していました。
地元の大学を受験したのは両親の希望もあってのことですし、高校を卒業したら周りの友人も、県内の短大に行くとか、県外に出る人が少なかったのです。
実家暮らしは大学でも続いていましたので、両親が全てやってくれました。
力仕事は全部父がしてくれますし、食事や掃除に洗濯は母が全てしてくれます。
私はというと、学校へ行って少し勉強をして試験でセーフな点数を取り、授業には留年にならない程度に出席をして、バイトもしないで楽しく暮らしていました。
会社経営をしていた父でしたので、経済的にはかなり余裕があり、母もずっと専業主婦です。
何ひとつ不自由のない暮らしでしたし、お小遣いもたっぷりあるので、周りの女の子みたいにバイトをする必要なんかはな方のです。
大学時代は美容にも関心が高い時期ですし、時間もお金もあったので、趣味のようにいろいろなエステサロンへ行ったものです。
今考えるとなんていう贅沢者だと思いますが、当時は雑誌で見つけたエステサロンに予約を取っては、楽しく通う生活でした。
親も県外に出たいと最初は私が言っていたのを、親の説得で県内の大学へ行かせたという後ろめたさもあったのか、学生生活には一切口を出しませんでしたし、お金も多すぎるほど与えてくれました。
エステは友人を誘うこともありましたが、みんなバイトとの両立の大学生活でしたし、私ほどお金に余裕がある生活などはしていないので、一人で出かけることのほうが多くなっていました。
当時はまだインターネットをしている人は少なかったので、情報源は月に1回出版される女性雑誌か、毎週発行される女性雑誌などが頼りです。
あとはテレビなどでエステサロンが紹介をされると、少し遠くのエステでも予約をとって出かけていました。
平日は一応大学へ行きましたが、週末はエステ三昧というセレブな大学生活を送っていたのです。
エステサロンと一口に言っても、いろいろな種類やメニューがあるので、かなり楽しい時間でした。
最初は安いエステにも行きましたが、安いエステで良い思いをしたことがなく、スタッフもエステの質も値段と比例することを学んでからは、ある程度のお金を支払うエステサロンだけを選び用になったのです。
フェイシャルエステも好きでしたが、ボディメニューのマッサージも大好きでした。
全身をほぐして行くので、ボディトリートメントをしたあとは、すごく体が軽くなりますし、一緒に心まで軽くなっていたのです。
平日はのんきに大学へいって、楽しく暮らしていましたので、疲労感を感じることなどなかった生活ですが、それでもエステサロンでのボディトリートメントを受けると体はもっと楽になりました。
心まで軽くなる感覚は、エステサロンを熟知した私からしたら、本当に魅力的なものだったのです。
値段とともにエステサロンの品質は比例することが分かってから、かなり高級なエステも利用をしました。
全身のマッサージをしてもらう生活を続けていたので、大学時代は本当に全身の肌がピカピカでしたし、引き締めのマッサージもしていたのでナイスバディでしたし、血行も良くて体調もいいという、恵まれすぎた時代を過ごしていたのです。
エステ通いを頻繁にしていたためか、友人とよくスイーツを食べ歩いたりもしていましたが、一人ほとんど太っこともなかったです。
そんな天国のような大学時代を過ぎて就職をしてから、思いがけないことに転勤という運命が待っていたのです。
田舎から都会へひとり出てきて、会社と家の往復生活が始まりましたが、実家通いの社会人生活とは180度違うものでした。
とにかく疲労感はたまりますし、食事のことや掃除に洗濯も母がいないので自分でやることになりますが、疲れてそんな気力もないのです。
時々母が遠いマンションまで来て、身の回りのことをしてくれるのが、ないよりの救いでした。
大学時代はなぜあんなに元気だったのかと振りかえり、エステサロンでのマッサージが恋しくなったのです。
調べてみたら女性でも出張マッサージをしてくれることがわかり、電話で依頼をしてみました。
仕事が忙しいので、エステサロンへ予約を入れても、急なキャンセルになる可能性があって予約はためらっていたのです。
出張マッサージは久しぶりに定時の夜に電話をしてきてもらったのですが、可愛いスタッフがマッサージをしてくれて、おかげで疲労感がすっかり抜けていきました。