最終更新日 2025年1月9日
介護タクシーとは、いったいどんな物でしょうか。
一般的には身体の不自由な方や、要介護状態の方がスムーズに移動できるように作られているタクシーの事です。
車いすに座った人がスムーズに移動できるように、改造された車を使用しています。
タクシー会社に勤務している運転手が送迎し、スムーズに乗降できるようにサポートするのが特徴です。
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介護職員初任者研修の資格を保有する運転手が介助を行う
特に大きなポイントとして挙げられているのは、介護職員初任者研修の資格を保有する運転手が、利用する人の乗り降りのための介助を行う点だといます。
元々はホームヘルパー2級と呼ばれる資格の名称が変わったのが、介護職員初任者研修です。
運転業務自体は資格を持っていなくても全く問題はありませんが、利用者のほとんどが介助がないと乗り降りが難しい為、資格を持っていなければならないのが現状だといいます。
一般的にはタクシー会社が運営し、利用者の連絡があって配車・乗降・目的地まで移動といった行動につながりますが、企業の中にはタクシー会社ではなく、訪問介護サービス会社が運営していることも少なくありません。
訪問介護サービス会社の中で運転免許2級や、介護職員初任者研修の資格を保有している人が介助を行うといいます。
利用者の目的としては医療機関への移動手段として利用することが多いといいますが、それ以外にも金融機関などへの移動手段として活用する人が少なくありません。
要介護の人にとっては、欠かすことのできない交通手段として認識されています。
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介護タクシーで利用される車の車種
介護タクシーで利用される車の車種としては、主にワンボックスカーが多いです。
ただのワンボックスカーではなく、リフトやスロープなどがついていて、車いすに乗ったままでもスムーズに乗り降りできるように改造されているのが特徴だといいます。
それ以外の車種としては、車いすから助手席に異動しやすいよう、座席が90度回転する形になっている物も少なくありません。
他にも、寝台がついており、寝たきりの人でもスムーズに乗り降りできるようになっている物もあります。
すべてのタクシー会社あるいは訪問介護サービス会社で車種を取り揃えているわけではなく、利用する前にあらかじめ確認することが必要です。
介護タクシーと福祉タクシーの違い
介護タクシーと福祉タクシーとがあるけれど、どんな違いがあるのかよくわからないと感じる人は少なくありません。
一般的に福祉タクシーとは、運転手の人が介護関連の資格を持っておらず、乗り降りの際に介助しないタクシーの事を指します。
乗り降りするときには家族やヘルパーなどのサポートが必要です。
技術的にできる・できないではなく、法律上介助を行う事が禁止されている為、介助を行うことができません。
そのため、送迎のみのサポートとなる事を理解して利用することになります。
なお、福祉タクシーは介護保険の適用外となるため、利用する時に保険を使用して料金を割安とすることができないことも理解しておかなければなりません。
福祉タクシーを利用する人は介護が不要となる高齢者が多く、介助が必要な人のみが介護用のタクシーを利用することが多いです。
介護タクシーの利用条件
保険を使って介護タクシーを利用する場合、利用対象者は要介護1から5の人たちであり、それ以外の人は保険を使ってタクシーに乗ることができません。
また、ケアプランで移動手段となるようプランに織り込まれていなければ、たとえ要介護1から5の人たちであっても利用できないことも理解しておくことが重要です。
要介護の人たちであっても、一人で公共交通機関を利用できる場合は、利用の範囲外となります。
さらに、日常生活上または社会生活で必要な行為に伴う外出のみ保険の適用範囲とされており、通院・金融機関への移動・選挙や役所への移動といった、日常生活に必要とされている移動以外は全て保険の適用範囲外です。
利用するときにはあらかじめ、何を目的に利用するのかを明確にして行動することが必要となります。
ただし、家族などの見舞いに関しては適用範囲となる可能性や、自宅に浴室がないため銭湯で入浴するための送迎をするなどといった可能性などもあるため、その人のライフスタイルや生活環境に応じた範囲で利用することが可能です。
介護タクシーで受けられるサービスの内容
なお、介護タクシーで受けられるサービスの内容としては、一般的には送迎業務をはじめ、出かける時の着替えやタクシーまでの移動と乗り降りのサポート、必要に応じておむつやトイレ介助といった行動が必要となる事もあります。
あくまでも介護される人の状況に応じて変わるため、ケアマネージャーのケアプランの内容次第で変わることを理解してください。
利用前には必ず利用目的を明確にし、安心して移動できるように話し合っておくことが必要です。
送り迎えを依頼する場合、受診中の待ち時間も保険の適用範囲となる事を理解して利用することが、安心して利用できるポイントとなります。
利用するうえで注意したいのが、自宅から出て目的地に向かい、自宅に戻る形でなければ介護保険の適用範囲外となってしまうことです。
まとめ
友人の家から病院に行って自宅に戻るようなことは範囲外となるため、注意してください。