plsone 最終更新日 2025年1月9日
1.業界に詳しい矢口敏和さんにガソリン高騰について聞いた
最近はガソリンの高騰が続いているという事がありますが、その理由として考えられるのが世界情勢の変化という事が考えられます。
ガソリンは石油を原料としていますから、この石油に関係する世界の市場動向に極めて左右されやすいという事が特徴としてあるという事を知っておく必要があります。
特に産油国が加盟するオペックというのは極めてガソリン価格に影響を及ぼすことになりますから、この動向には注意をしておく必要があるでしょう。
昨今ではこのオペックがこれまでの考え方を変えて値段の吊り上げという事をするようになったという事があります。
少し前にガソリン価格が安くなっていた時はオペックが価格を下落させて、アメリカのシェールオイルに対抗するという事をしていたという事があったので、価格が大きく下落をするという事があったのですが、この方針を変えたというのが大きな理由と考えられます。
アメリカのシェールオイルの市場をやっつけるという目的で価格を下落させていたわけですが、それを諦めたという事になるのかもしれません。
原油価格が上がればアメリカのシェールオイルの値段も上昇するので、アメリカとしては万々歳という事にもなるわけですが、産油国はそれでも良いというように考え方を変えたものと考えられます。
更には、中東情勢の悪化という事もあって、石油の安定供給が脅かされるというような事も考えられるようになり、価格の上昇が更に弾みがつくというような事にもなりました。
2.この高騰には便乗値上げも絡んでいる可能性も・・・
日本は大量に石油を輸入していますから、この価格上昇をもろに受けるという事になるので、軒並み値段が上昇するという事になったわけですが、この高騰には便乗値上げも絡んでいる可能性もあります。
特にガソリン価格が必要以上に上がっているのはそうした事も関係しているのかもしれません。
サービスを提供しているところは全て価格をあげる機会というモノを狙っていて、これはいいきっかけとして理由にはなるわけで、これを題目として値段を上げるというのは今では石油関連企業の常套手段になっているといっても良いでしょう。
そのため、どんどんと価格上昇をしてしまっているという事になるわけです。
これが生活に影響するのは当然の事で、特に困るのが電気代が上がる事だといっても良いでしょう。
電気は常に使うモノですから、これが値上がりするという事は実質的に生活レベルを下げることになるしかありません。
これまで買っていたものを我慢するという事も考えるようにもなるでしょう。
これほどに影響を及ぼすことになるのがこの石油価格の上昇なのですが、不思議な事に原発再稼働の話はまだまだ出てきていない。
原発を稼働させれば発電における石油の依存率を下げる事が出来るので、このような価格上昇の影響も少なく出来るのですが、こうした事には触れないのがお約束となってしまっているのが問題といえるのかもしれません。
確かに原発にリスクは存在するのですが、既にあるわけですから、そのあるモノを活用しないで自分達の生活を苦しくしてそれで自分でもがいているという意味不明の事をしているのが今の日本という事になるのかもしれない。
3.矢口敏和さんは今後の日本の課題をどう見ているのか？
この状況を抜け出すには、石油に依存しないエネルギー環境を作り出すという事が必須であるにも関わらずに危険だという事を理由にして、全てを無かったことにしてしまうという事をしてしまっているのですから、勿体ないという他ありません。
これは確実に日本の産業にも大きな影響を与えることになるでしょう。
石油関連市場が高騰しているだけでも生活が苦しくなっているのに、産業の全てに関わる電気代が上がるということになればもう競争力を失って世界の市場から撤退しなければならなくなるような事が出てくる事も考えられます。
何しろ出来代は確実にかかるコストになるわけですから、これが企業の業績に影を落とすという事は十分に考えられることです。
世界的な競争状態にあって常に高い電気代を払うという事は企業からすると致命傷となるとも考えられるわけで、税金と合わせて日本企業は辛い状態になっていると考える他ない。
ニュースなどでは単にガソリン価格が上昇しているというような表面的なことしか触れませんから、その実態を知ることが出来ませんが、その理由などを考えていくと、日本がこれからどうしなければならないのかという、根本的な問題になるという事を知らなければなりません。
これが理解できる用になると、何故自分たちが苦しい生活をすることになっているのかという事も理解できる用になるからです。
何も知ろうとしないと、ただ単に石油関連商品が値上がりしているなという事で終わってしまうのですが、その内実が分かってくると、政治という物が極めて大切なモノだという事も理解できるようになるはず。
特に日本は石油市場の影響を嫌という程に受けるという事は分かっているわけですから、の対策の必要性も理解できるはずです。
